|
軍縮・平和研究の主要な領域である――戦争や紛争、人権抑圧の問題
は、貧困に代表される経済的な問題と不可分であり、貿易、資本や労働の
移動、開発援助や軍事援助などの要素からなる国際経済関係は、歴史的に
みて、国家間・民族間の戦争や紛争、貧困や人権抑圧の原因であり、ま
た、結果でもあった。一方では、国家間における経済的な相互依存関係の
発展が、政治的・軍事的な協調関係を担保することで、リージョナルな共
同体やグローバルな「地球市民社会」が実現されるとみるような発想もあ
る。いずれにしても、経済的な問題と(その認識・操作の学である)経済
学における問題の所在と構図を、グローバリゼーションという今日的な視
座に即して、析出・解明することは、今世紀の軍縮・平和研究における核
心的なテーマとなってこよう。
|